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東西南北

 ここのところ、ボルソナロ大統領と息子たちと険悪な状況にある、両院の前政府リーダーのジョイセ・ハッセルマン下議は、大統領が28日に自身をライオンに見立てたビデオを流し、その中で社会自由党(PSL)を敵にあたるハイエナとして扱っていたことに関して、ツイッターで「あの人には票も政党も必要ないの?」と呆れるコメントを行った。さらに「神は知性を制限されるのね。バカは無限大なのね」とまで書ききった。こういうやり取りを公然と行う間柄の人たちが同じ政党に所属しているというのは、どう見ても不自然。大統領帰国後に、また、ひともめもふたもめもありそうな気がするが。
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 ブルーノ・コーヴァス市長は29日から、サンパウロ市シリオ・リバネス病院で化学療法に入った。胃と食道の間の噴門にできた腫瘍の治療は、第1段階で30時間にも及ぶという。最初の段階だけでそれだけの時間かかるというのは考えただけでも気が遠くなり、肉体的な影響も心配される。そうした状況でも市長は「病院内で職務継続」と気丈に語り、29日も局長たちとの会議を行ったが、果たして両立は可能か。こちらも状況が気になるところだ。
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 残り2カ月ほどで10節を消化しないとならないサッカーの全国選手権は、今日30日も試合が行われる。首位争いはフラメンゴが2位に勝ち点差10を開けて独走中だが、サンパウロ州民としては以下の上位争いも気になるところ。今日は2位パルメイラスと4位サンパウロによる伝統の一戦。来年のリベルタドーレス杯行きをかけ、どちらも落としたくない一戦だ。