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《ブラジル》下院CPI=「連邦政府は虚偽情報の巣窟」=フロッタ下議が大統領次男批判

 10月30日、下院のフェイクニュース問題についての議会調査委員会(CPI)での供述が行われ、ボルソナロ大統領と対立するアレッシャンドレ・フロッタ下議(民主社会党・PSDB)が、大統領次男カルロス氏が連邦政府内で嘘の情報拡散を指揮していると証言した。10月31日付現地紙が報じている。
 この供述でフロッタ氏は「大統領特別室に雇われている3人の構成員は、別名“嫌悪部隊”とも呼ばれている」との裏事情を、3人の具体名をあげて説明した。
 フロッタ氏はさらに、「この3人を背後で操っているのは、リオ市議で大統領の次男のカルロス氏だ」と語った。フロッタ氏は、嫌悪部隊の3人はネット上でいくつもの偽造された身分を持っており、それぞれの名義を利用して大量の偽の情報を流しているが、それを指揮しているのがカルロス氏だとした。
 この供述中、カルロス氏の弟のエドゥアルド下議がフロッタ氏に食ってかかり、言い争いを演じる場面も見られた。
 元ポルノ男優のフロッタ氏は、以前はボルソナロ氏の熱心なファンで同氏を慕って同じ社会自由党(PSL)に入り、下議に当選した。だが、今年に入ってからは「大統領に幻滅した」との発言を繰り返し、党も移籍していた。