10月30日、サンパウロ市のイビラプエラ公園を含む6公園に関し、将来的な民営化を前提とした公民の共同経営権委譲のための入札をサンパウロ州地裁が正式に認めた。この件は、ジョアン・ドリア前サンパウロ市市長(現サンパウロ州知事)が2016年の同市市長選の際に公約として掲げていた重要課題で、今年の3月に入札が行われたが、市議会が起こした入札の不正を疑う訴えを地裁が受け入れ、入札結果が差し止められていた。今回の地裁判断により入札が有効となったことで、落札した企業は六つの公園の35年間の経営権を7050万レアルで獲得したこととなる。これ以上の訴訟が起こらなければこれで委譲が決まりそうだが、果たして?
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10月31日はハロウィン。今や米国だけでなく、ブラジルでも日本でも盛り上がるイベントとなった。ブラジルでは2日が日本でいうお盆にあたる「ジア・ドス・フィナードス(死者の日)」であるため、ハロウィンから続いて、お化けの仮装が盛り上がり続ける風習がある。玩具や仮装用の小物の販売で有名なサンパウロ市3月25日通りの商店によると、今年は映画「ジョーカー」の影響でジョーカーのお面が売れているとか。今年はどんな盛り上がりになるか。
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今年の10月は暑く、そしてほとんど雨が降らなかった。10月31日午前9時現在のカンタレイラ水系の同月の降水量は29・4ミリ。平年が129・4ミリなので、100ミリも少ない。ここ5年間でも例のない少雨によって、同水系の貯水量は41・3%まで下がっている。11月からの巻き返しに期待したいところだが。
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