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アマゾンの森林火災が減少=パンタナルは20倍に増加

軍の支援も得て消火活動を行う消防士達(パラー州パラオペバ市、Bombeiros do Pará)

 国立宇宙研究所(Inpe)によると、10月の法定アマゾンでの森林火災は7855件で、1998年に観測を開始して以来、最少だった事がわかったと1日付現地紙サイトが報じた。
 法定アマゾンでのこれまでの森林火災最少は1998年の8777件だった。最多は2007年の28731件だ。昨年は1万654件だったから、前年同月比では26・3%減だ。
 他方、パンタナルでの火災は2430件を記録。最少だった昨年同月の120件の約20倍になった。パンタナルでの森林火災最多は、2002年の2761件だ。
 カアチンガでも、昨年10月の2476件に対して90・5%増の4716件を記録したが、これまでの月間平均件数には達していない。
 マッタ・アトランチカ(大西洋岸森林)でも同様に、1243件が2184件に、75・7%増加した。こちらも、これまでの月間平均の3097件よりは少ない。
 アマゾン環境調査研究所(Ipam)調査員のアナ・アレンカール氏によると、法定アマゾン以外の植生での森林火災増加は、アマゾンでの火災増加と同じ理由で起きたという。同氏は、少雨や干ばつは火災が広がる理由にはなるが、火災を起こす理由にはならないとし、火災を起こす真の理由は、森林火災を環境犯罪として罰してこなかった事と指摘している。
 この観点からいけば、法定アマゾンでの森林火災減少は、国際社会からの圧力を受けたボルソナロ大統領が軍も導入した火災予防策を発表し、不法伐採なども厳しく取り締まったからといえそうだ。法定アマゾンでの火災は、8月の3万901件以後、激減している。