いったんは解決したように見えたマリエレ事件の疑惑が消えず、さらには証拠隠滅疑惑、警察や放送局への威嚇疑惑が発覚し、踏んだり蹴ったりのボルソナロ大統領。これらはグローボ局との対決で生まれている問題だが、その一方でエスタードやフォーリャ紙が、同大統領と現在もめている社会自由党(PSL)のスキャンダル報道を展開。中には「幽霊候補で得た政党資金がボルソナロ氏の大統領選にも回されていた」との疑惑も浮上中。そこに加えて、三男エドゥアルド下議のAI5発言問題も。今日5日は全国で反AI5デモが行われるが、次から次へと問題が重なっている状況だけに、どのようなデモになるか気になる。
◎
1999年に起き、全国に衝撃を与えた、サンパウロ市西部のショッピング・モルンビの映画館での無差別銃殺事件。今月3日で事件からちょうど20年を迎えたが、3人を殺害した犯人マテウス・ダ・コスタ・メイラ受刑囚が、遠くないうちに出獄が可能な状況にあると報じられている。同受刑囚は当初120年の実刑判決を受けたが、後に48年9カ月に短縮された。現在は精神安定剤を服用し、静かに刑期を過ごしているという。慎重に考えた方が良いと思うが。
◎
2日、コリンチャンスのファビオ・カリーレ監督が解任された。その理由は、同日の全国選手権対フラメンゴ戦で、なす術もなく、1―4で惨敗したためだ。一昨年の同選手権で圧倒的な強さで優勝したコリンチャンスを率いた同氏でさえこうした憂き目に。一方、フラメンゴは8月4日に敗れたのを最後に、3カ月間負けがない。