今年の夏、日本の久保建英(18)と同時期にレアル・マドリッドに加入したブラジル人FWのロドリゴ(18)の評価が急上昇。その評判は、1年前に加入し、まずまずの評価を得ていたヴィニシウス・ジュニオル(19)も凌ぐほどだ。
6日のUEFAチャンピオンズリーグ、ガラタサライ戦の直前3試合(2日の対ベティス戦、10月30日の対レガネス戦、10月22日の対ガラタサライ戦)全てで右ウィングとして先発したのはロドリゴだった。
レアルを率いる監督のジダンも、「ロドリゴは若いが、テクニックもガッツもある。性格は落ち着いていて、練習の虫だ。でも、まだ18歳ということを忘れてはいけない。落ち着いて見守ることが必要。今後の試合でどんな活躍を見せてくれるか」と語る。
直近の3試合で1得点のロドリゴは、今期レアルのトップチームで5試合出場し、2得点をあげている。
トップチームの試合に出場し始める前、ロドリゴはレアル・マドリッドのBチームで2試合プレーしている。
レアルBを率いる、レアルの伝説的OBラウル・ゴンサレスは、「ロドリゴには爆発力、得点力、チームへの犠牲的精神の全てが備わっている。当初、我々が彼に課した要求は、ひょっとしたら彼にはなじみがなかったものかもしれないが、それでも彼は努力を怠らなかった。レアルのファンはロドリゴに満足しているはずだよ」と語る。
ブラジル紙は、「ロドリゴとヴィニシウスの違いは決定力」と書き立てている。1年先に加入して、出場試合数も41を数えるヴィニシウスは、まだ5得点にとどまっている。
ロドリゴが得点したレガネス戦ではヴィニシウスはベンチ入りメンバーにも入れなかった。しかし、ジダン監督は、「ベンチ外のメンバーは他にもいる。一回ベンチ外になったからってそれほど重大なことではない。ヴィニシウスはトレーニングを続ける必要があるし、私も監督として彼を戦力に数えている」と語った。
スペインのマスコミも、「10代のブラジル人FW」と、共通項の多い2人を比較し、煽り立てる報道を加熱させているが、ロドリゴは「ヴィニと僕はチームメイトで友達。今年入ったばかりの僕をヴィニシウスは色々と助けてくれた。報道は気にならない。友情は変わらないし、これからもお互いに助け合っていく」と語っている。(6日付フォーリャ紙より)