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《リベルタドーレス杯》決勝戦開催地ペルーに変更=チリでの政変を受け=既に国内リーグも3週開催できず

38年ぶりの南米制覇に向けてフラメンゴサポーターの熱気は高まっている。(Alexandre Vidal, Marcelo Cortes & Paula Reis/Flamengo)

 南米サッカー連盟(Conmebol)は5日、23日にチリのサンティアゴで開催される予定だったリベルタドーレス杯の決勝戦を、ペルーのリマで行うと発表した。
 これはチリで先月から発生している反政府デモが激化していることを考慮に入れた上での決定だ。
 Conmebol本部があるパラグアイのアスンシオンで行われた会合には、決勝に進出したフラメンゴとリーベルプレートの代表者、ブラジルサッカー連盟、アルゼンチンサッカー連盟、チリサッカー連盟の代表者たちが出席した。
 チリでは既に、反政府デモに伴う混乱で20人が命を落としている。こうした状況下、国際会議二つと、複数のスポーツイベントがキャンセルされている。5日には、15日にコンセプシオン市で開催される予定だったチリ代表とボリビア代表との親善試合の中止も発表された。チリでは、3週間連続で、国内サッカーリーグの試合も延期されている。
 チリサッカー連盟会長のセバスティアン・モレーノ氏は、「このような状況下、もっとも優先して考えなくてはならないのは、ファンや選手たちの安全」と語った。
 ペルー政府が提案したリマ市の国立モヌメンタル競技場は、8万人を収容できる。キャンセル前に既にチケットが売り切れていたことが、「なるべく多くの観客を収容できるスタジアムで開催したい」とConmebolが判断する材料になった。
 南米一のクラブチームを決めるリベルタドーレス杯の決勝戦の開催地が変更されるのは、2年連続のことだ。
 ホーム・アンド・アウェイ方式だった昨年は、決勝第2試合の直前にホームチームのファンがアウェイチームのバスに投石、選手が負傷したことで試合が延期され、開催地もスペインのマドリッドに変更になった。
 今年から、決勝戦は一発勝負になり、サンティアゴ開催が決定していたが、チリの政変が理由で変更された。
 来年の決勝戦はリオのマラカナンでの開催が予定されている。(6日付エスタード紙より)