ブラジル地理統計院(IBGE)は7日、10月の広範囲消費者物価指数(IPCA・公式インフレ率)は0・10%だったと発表。10月の値としては、0・02%だった1998年以来、21年ぶりの低インフレだった。
今年1月から10月までの累積は2・60%で、昨年11月から今年10月までの直近12カ月間の累積は2・54%だった。
消費を大別した9部門中、住居(マイナス0・61%)、家庭用品(マイナス0・09%)、通信(マイナス0・01%)の3部門はデフレを記録した。最もデフレ幅が大きかった住居部門でも、特に下げ幅が大きかったのは電気代のマイナス3・22%だった。
物価上昇幅が大きかったのは、衣類(0・63%)、交通(0・45%)、医療・パーソナルケア(0・4%)で、衣類の物価上昇を牽引したのは、婦人服(0・98%)だった。
IBGEのIPCA調査担当エコノミスト、ペドロ・キスラノフ氏は、「10月は電気代が黄旗設定だったが、11月は赤旗1設定のため、電気代はあがるだろう」と分析している。(7日付アジェンシア・ブラジルより)