地下鉄緑線コンソラソン駅から徒歩5分。「ミナスの秘密」こと「Segredos de Minas」は、ミナス・ジェライス州出身のジュリオ・セーザルさんらが経営する人気ミナス料理店だ。
シンボルマークは三日月。昼はボリュームたっぷりのミナス料理が楽しめるレストランとして、夜はおしゃれなバーとしてサンパウロ市民に愛されている。
「ミナス料理」とはブラジル南東部ミナス・ジェライス州の伝統料理の総称。先住民の食文化と19世紀に同地で金鉱山が発見された際に、採掘のために集住を始めたポルトガル人、アフリカ人、イタリア移民、インディオなどの食文化が混ざり合って誕生した。
お勧めは「ピカーニャ・ミネイラ」(3人前、129・90レアル)。約160gのピカーニャのステーキが5枚、熱々の鉄板に乗って出される。「鉄板で出すのがミナス流。香ばしい匂いと焼ける音がたまらないんだ」とジュリオさん。
付け合せは名物の「フェジョン・トロペイロ」。トロペイロとは家畜追いのこと。植民地時代の物流は、トロペイロらがロバなどの家畜に荷を負わせて担っていた。そのトロペイロが携帯していたフェイジョン豆の料理がベースだ。
普通のフェイジョンはそれだけで食べるものではなく、スープ状なので持ち運びが難しい。だが、フェイジョン・トロペイロには、マンジョカ芋粉、粗挽きトウモロコシ粉、豆、堅揚げベーコンなどが入っており、水分が少ないので持ち運びでき、それだけでも美味しく食べられる。
一緒に出てくるトウモロコシ粉を捏ねて揚げた「ポレンタ・フリット」は、イタリア移民が持ち込んだと言われるもの。ご飯、ビナグレッチ(みじん切り香味野菜の酢和え)もついてくる。
デザートには「ドッセ・デ・レイテ」(8・90レ)がお勧め。ミナス名物「ケージョ・ミナス」に練乳をかけたもの。ケージョ・ミナスは、ミナス州で製造されたフレッシュチーズを指す。熟成させないので水分量が多く、瑞々しい食感が特徴。ほんのりとついた塩味が練乳の甘さを引き立てる一品だ。
その他にも「レイトン・プルルッカ」(揚げ豚皮)や「メシーダ・ミネイラ」(ミナス風混ぜご飯)なども一食の価値あり。どのメニューも日本人には量が多いので、家族や同僚など5人程度で誘い合わせて行くことをお勧めする。
▼店舗情報
住所: Rua Haddock Lobo, 187 ― Cerqueira César ― São Paulo – SP, 01414-001
電話番号: (11) 3151―2079
営業日:毎日11時30分~23時45分
WEBサイト: http://segredosdeminas.com.br/haddock/