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《サンパウロ市》プラスチック製使い捨て食器禁止へ=罰金は最大で8千レアル

 サンパウロ市議会は7日、市内のバー、ホテル、レストラン、その他の商業施設で、使い捨てのプラスチックコップや食器を使うことを禁じる条例を承認した。8日付現地各紙が報じている。
 これにより、石油化学系合成樹脂のプラスチック製使い捨て食器(ナイフやフォーク、コップ、皿、飲料類を混ぜる棒)は使えなくなり、陶器、金属製、もしくは捨てても自然分解される、とうもろこしなどの天然繊維を使ったものやリサイクル可能なものを使わなくてはならなくなる。
 禁止項目には、膨らませた風船を縛り付ける棒も含まれ、文化・スポーツ系のイベント会場でも影響を受ける。
 同条例は4月に初回の承認を受けており、7日に正式承認された。施行開始日はこの間に、裁可直後から、2021年1月へと変更された。
 施行開始日を遅らせるよう進言したのは、条例案を提出したシェシェウ・トリポリ市議(緑の党・PV)本人だ。同市議は、プラスチック製使い捨てストロー使用を禁じた条例の創案者でもある。「業界が新条例に慣れるまでには一定の期間が必要」というのが、施行を遅らせる理由だ。
 条例によると、初めてプラスチック製品の違反使用が見つかった場合は警告処分で、2回目に見つかると1千レアルの罰金が課される。罰金は違反を重ねるごとに倍増するが、5回目の8千レアルが上限で、6回目は閉鎖処分となる。
 条例はブルーノ・コーヴァス市長(民主社会党・PSDB)の裁可待ちで、取締り方法は今後定める予定だ。コーヴァス市長は裁可に前向きだといわれている。