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《ブラジル》高等選挙裁がワッツアップに説明求める=大統領選でのフェイクニュース大量送信で

 高等選挙裁判所(TSE)は7日、ワッツアップに対し、昨年の大統領選の際に大量のフェイクニュースを流した疑いのある企業に関する報告を求めた。11日付現地紙が報じている。
 これは昨年の大統領選の際、クイックモービルやヤコウズ、クロック・サーヴィス、SMSマーケットといった企業が、第3者名義で不正に購入したチップを数百枚も使い、ジャイール・ボルソナロ氏に有利になるようなフェイクニュースを大量に流していたとされる疑惑だ。この件は、昨年12月にフォーリャ紙でも報じられていた。
 そして今年の10月、ワッツアップ米国本社の政治関係担当者が、「昨年のブラジルの大統領選で大量のフェイクニュースが流されていた」ことを認める発言を行った。
 オグ・フェルナンデス判事はワッツアップに対し、3日の内に、これらの企業がどのような形でFNを流したのかの説明を求めている。
 こうした行為は選挙法違反にあたるが、イギリスのガーディアン紙は、昨年の大統領選の最中に296グループが流したメッセージ1万1957件を分析したところ、右派が流したメッセージの42%はフェイクニュースだったが、左派が流したメッセージの中のフェイクニュースは3%だったと報じた。オニキス・ロレンゾニ官房長官は10月31日、この報道こそフェイクニュースだと反論している。