アラブ首長国連邦(UAE)のドバイで7日(現地時間)から行われている、世界パラ陸上競技選手権大会の6日目、12日に行われた男子T47(片前腕切断)100メートル走準決勝で、ブラジル人のペトルシオ・フェレイラ・ドス・サントスが10秒42のタイムで世界新記録を樹立した。
また、その後に行われた決勝レースでペトルシオは10秒44で優勝、2位はワシントン・ジュニオル(10病58)、3位はヨハンソン・ナシメント(10秒69)が入り、ブラジル勢の表彰台独占となった。
ペトルシオの記録は、パラ陸上男子100メートル、すべての障害区分の中で最速だ。今回の金メダルは、ペトルシオにとって世界パラ陸上4個目の金メダルとなった。
2位で銀のワシントンは、世界パラ陸上で初めてのメダル獲得となった。3位で銅のヨハンソンは、世界パラ陸上で通算11個目のメダルとなった。
また、今大会の結果により、3人とも来年行われる東京パラリンピックの出場権を獲得した。
優勝したペトルシオは「最初の30メートルの加速がイマイチで、後半巻き返さなくてはいけなかった。ワシントンには少し先行されて、大変なレースになった。ゴールした時ちょっと横を見たら、彼が少しだけ自分より遅れているのが見えて、(勝利を確信して)叫んでしまった」と語った。
一方、2位になったワシントンの談話は、「初めての世界パラ陸上で、ペトルシオやヨハンソンみたいな強い選手たちと競えて光栄に思う。言葉もない。スタートは上手くいって、ちょっと先行しているのが分かった。タイムはあまり気にしなかった。ブラジル人で1、2、3位独占が分かった時は嬉しかった」だった。
3位のヨハンソンは今大会のレベルの高さを強調し、「これまでのパラ陸上男子100メートルの中で最もレベルの高い、激しい争いになった。32歳になっても自己ベストを出すことが出来て、言葉にならないくらい嬉しい。11個目のメダルだし、成功だと思う」と語った。(13日付アジェンシア・ブラジル、同コレイオ24オーラスより)
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