サンパウロのアレーナ・コリンチャンスで16日、女子サッカーのサンパウロ州選手権決勝、コリンチャンス対サンパウロFCの第2試合が行われ、第1試合を1対0で制していたコリンチャンスが第2試合でも3対0と完勝。合計スコア4対0で初優勝を飾った。
今シーズンのコリンチャンス女子は記録的な好成績を収めていた。ブラジル全国選手権は、18勝2分1敗で準優勝。女子クラブチーム南米ナンバーワンの座を争う女子リベルタドーレス杯では、5勝1分で優勝。サンパウロ州選手権でも19戦全勝で決勝第2戦を迎えていた。それだけではなく、シーズン中に公式戦34連勝を達成。これは大人のクラブチームの記録としては、男女通じて世界新記録だ。
コリンチャンス女子は、普段は収容1万人程度の小規模スタジアム、ファゼンジーニャでホームゲームを行うが、今年の凄まじい好成績にチームが敬意を示すとともに、観戦を望む人も多くなるだろうと予想。今年最後の試合となるサンパウロ州選手権決勝第2戦は、男子チームの本拠地、アレーナ・コリンチャンス(最大収容46000人)で開催された。
この試合は無料で、入場チケットが配られた。ブラジル国内の女子クラブチーム同士の試合では最多記録となる2万8609人の観客が詰めかけた。
試合は地力に勝るコリンチャンスが終始優位に進め、前半早々にヴィクトリアが決めたゴールを皮切りに、後半もジュリエッチ、ミレーネが追加点を奪い、危なげなく優勝を決めた。コリンチャンスは今年のサンパウロ州選手権では20戦全勝だ。
試合前には大観衆の中で試合が出来ることに感激して涙を流すサンパウロの選手も見られた。コリンチャンスのキャプテングラージも、優勝インタビューで「こうして女子サッカーが評価される日をずっと夢見てきた」と涙ながらに語るなど、女子サッカーの魅力、素晴らしさに改めて光が当てられる1日となった。(17日付ブラジル各紙、スポーツサイトなどより)
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