17日、ブラジル国内で、最高裁のジウマール・メンデス判事への抗議デモが行われた。全国的に決して大きな成功とはいえなかったこのデモの中で、サンパウロ州内陸部の極右市民が行ったデモは、その特異な行動で注目を集めた。
場所はサンパウロ州アラサトゥーバ。同市でのデモは数10人が集まった程度のものだったが、彼らがそのときとった行動は、この日のデモでもっとも話題となった。
デモの本部はスーパーマーケット「アヴァン」の前に置かれていた。このスーパーは、ボルソナロ大統領の最大のサポーターのひとりである、企業家のルシアノ・ハング氏が経営している。
スーパーの店舗の隣には高さ10メートルほどの「自由の女神」を置いてある。これは、熱心な新米派のハング氏の思いを反映したものだ。
この日のデモに参加した人たちは、サッカーのセレソン(代表チーム)のユニフォームなどで身を包み、陸軍歌に合わせて行進した後、偽物の自由の女神像に向かって敬礼を行って、愛国心を誓っていた。
この様子を映した映像はインスタグラムにあげられると、すぐに拡散され、報道もされたが、ヴェージャ誌の見出しは「奇妙な行動」との言葉ではじまるなど、その行動は各方面で奇妙がられたようだ。(17日付メトロポレス・サイト、18日付Veja誌電子版など)