ルーラ元大統領は17日、ペルナンブッコ州の州都レシフェで行われた自身の音楽祭に出演。大観衆の歓声を浴びて、スピーチを行った。18日付現地紙が報じている。
この日のイベントは、「ルーラ・リーヴリ・フェスティバル」と銘打たれ、歴史的に同州の左派活動家が集まるノッサ・セニョーラ・ド・カルモ広場で行われた。イベントは、地元レシフェのみならず、シコ・セーザルやマルセロ・ジェネシといった全国的に有名なアーティスト約50人を集めて行われた。
北東部は元々、労働者党(PT)の強い地盤だが、同州はルーラ氏の生まれ故郷でもあり、特に支持が根強い。
イベントそのものは12時からはじまったが、ルーラ氏本人は19時に壇上に立ち、「公称20万人」とも言われる群集が大歓声で迎えた。
ルーラ氏は、「私の帰るところは刑務所ではなく、自由の場所だ」「私は検察側が求めたセミ・アベルトなどには応じなかった。無実なのに、電子足環をはめられ、刑務所との間を行き来する伝書鳩ではない」と、現在の心境を強く言い切った。
さらに、セルジオ・モロ法相、ラヴァ・ジャット作戦のデウタン・ダラグノル主任、ボルソナロ大統領の名を出し、「ブラジルを破壊しているのは一体誰だ」と煽った。
ルーラ氏は8日の釈放後、北東部巡りを行っており、14日にはバイア州サルバドールで開かれたPTの中央役員会などにも出席している。