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大城バネサ、奨励賞を受賞=日本作曲家協会の音楽祭で=長良川源流に記念歌碑も

心を込め熱唱するバネサ

 【岐阜県羽島発】アルゼンチン出身の歌手、大城バネサ(37、沖縄系二世)が6月に「日本作曲家協会音楽祭2019」で奨励賞を受賞したことを記念し、活動拠点の岐阜県羽島市内で9日夜、祝賀会が行われた。登壇したバネサは、「たくさんの応援のおかげ」と200人を超える来場者に感謝し、自身の楽曲を場内全員で大合唱して祝った。
 奨励賞は若手から中堅を対象に、今後の活躍が期待される歌手を顕彰するもの。昨年のデビュー15周年記念楽曲「長良川悲恋」が長く愛好されそれが評価された。過去には三山ひろしほか、小桜舞子、はやぶさ、福田こうへいらが表彰されている。
 式後は本紙に対し「昨年の訪伯時は大変お世話になりました。歌を通して南米と日本の懸け橋として引き続き頑張ります!」と意気込み、さらなる応援を呼びかけた。
 また9月には地域貢献などから、長良川の源流にあたる同県郡上市のひるがの分水嶺公園に同曲の歌碑が建立された。除幕式には作曲者の岡千秋さんらも訪れ、発起人となった硲孝司初代郡上市長は、「歌詞に胸を打たれた。地元を歌ってくれ何かしてあげたい気持ちになった」と動機を語り、設置を喜んだ。(小倉祐貴通信員)


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 「日本作曲家協会音楽祭2019」奨励賞の受賞祝賀会を行なった大城バネサは、沖縄系とあって首里城火災にひどく落ち込んだよう。「その日はたまたま朝早く起きて、テレビを見たらびっくり。思わず涙した」と傷心。会場では再建募金も呼びかけられ、1万円を寄付する人も。ウチナーンチュの絆は、あちこちで発揮されている。