ブラジル北海道文化福祉協会(大沼宣信会長)は12日、日伯福祉援護協会(与儀上原昭雄会長)の高齢者養護施設・サントス厚生ホームに5千レアルを寄付した。
12日午前、北海道協会の大沼会長、馬場光男副会長、平野オストン副会長、中浜弘オスマル会計理事の4人がサンパウロ市の援協本部ビルを訪れ、大沼会長から与儀会長に寄付金が手渡された。
今年は北海道人移住100周年・北海道協会創立80周年の節目で、北海道協会は周年記念行事実施のためリッファ(景品付き協力券)を販売。その際に1等当選者が出ず、余剰金が発生した。
使い道を理事会で話し合った結果、日系社会の医療・福祉を支える援協に寄付する提案があった。北海道協会の婦人会もサントス厚生ホームにボランティアとして長年通っており、交流があったことから、同施設への寄付が決定。
大沼会長は「今年はブラジル北海道人の節目を祝うことができ、記念行事も成功を収められた。その感謝を日系社会に伝えたい」と意図を語った。
与儀会長は「皆さんのような、日系社会の方々の協力があって援協は成り立っています」と感謝の言葉を述べた。
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北海道協会は12日に援協に寄付を行った。その際に大沼宣信・北海道協会会長ら理事は、与儀上原昭雄・援協会長に北海道人移住100周年・北海道協会創立80周年記念行事の成功を報告した。記念行事の一環で、北海道安平町から船便で送られた巨大雪だるまをサンパウロ市のジャパン・ハウスに展示した。その雪がサントス港に到着した際、港の検査員に「荷物が雪だけというのは怪しい。雪の中に何か入っているのでは」と疑われたことがあったという。だが、「君たちはジャポネース(日本人)だから信じるよ」と信頼を得て、雪だるまは無事検査を通過した。日系社会にとって誇らしいエピソードでは。