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ブラジルに怒り魅せられた旅

 14日夜、翌日からの連休を利用し、旅行しようとサンパウロ市のチエテ・バスターミナルへ向かった。友人から「ターミナル近くの歩道橋が崩落し、大渋滞になっている」と知らせがあり、コラム子はメトロを使ってターミナルに移動した。
 歩道橋崩落の影響でバスは発車予定時刻になっても来ない。その後1、2時間遅れで次々に別のバスが入ってきたが、予定時刻から約3時間半がたっても肝心のバスは来なかった。
 途方に暮れていると、同社の別の便で、同じ目的地のバスを見つけた。コラム子と同様、予定のバスに乗れなかった乗客が交渉し、最初は運転手に乗車拒否されたが、最後には乗れた。
 最大の問題はインフラ整備を怠ったサンパウロ市だが、職務放棄した最初のバスの運転手、問題を収拾する気もない次の運転手、ついには「日本ならこんな事は起こらない」とブラジルにまで腹が立った。
 乗車できたバスも渋滞に巻き込まれ、目的地には7時間遅れで到着した。内心激怒したが、現地の美しい海に魅せられ、結局は満面の笑みをスマホの写真に残したコラム子だった。(大)