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《ブラジル》フラメンゴ38年ぶりの南米制覇=終了間際の2得点で逆転勝利

リベルタドーレス杯を制し、喜びを爆発させるフラメンゴの選手たち(Alexandre Vidal/Flamengo)

 ブラジル最大の人気サッカーチーム、リオのフラメンゴが、23日にペルーのリマで行われたリベルタドーレス杯決勝で、2年連続5回目の優勝を狙うアルゼンチンの雄、リーベル・プレートを2対1で下し、38年ぶり2回目の南米制覇を達成した。その翌日には、全国選手権第34節で2位のパルメイラスが敗れたため、全国選手権の優勝も達成と、2日連続でのビッグタイトル獲得となった。23~25日付現地各紙・サイトが報じている。

 リベルタ杯決勝戦の前には、ベンチメンバーにまで代表経験選手を揃えるほどの豪華メンバーを擁するフラメンゴ有利との声が上がっていたが、リーベルのガジャルド監督も「フラメンゴ有利の声が出ているのは知っているが、その方が好都合。実力が上と言うなら、試合で証明しなくてならない」と不敵なコメントを出していた。
 試合はガジャルド監督の言葉通り、リーベルのペースで推移。前半14分には、カウンター攻撃からリーベルが先制点を奪った。リーベルはフラメンゴの攻撃の起点となる中盤からのパスを激しい当たりで封じると、逆にカウンターで追加点のチャンスも作った。
 後半20分過ぎにフラメンゴのジョルジ・ジェズス監督が中盤の守備の選手を下げ、怪我から復帰して間もない攻撃的MFのジエゴ投入という勝負手を放つと、それが終了間際の後半43分に実った。
 自慢の攻撃陣、FWブルーノ・エンリケ、MFアラスカエタが作ったチャンスをエースのガビゴルが決めて同点にすると、その3分後の後半追加タイム1分には、リーベルDFがジエゴのロングパスの処理でもたついた一瞬の隙をつき、ガビゴルが逆転ゴールを決めた。
 試合はそのまま2対1で終了し、フラメンゴは、ジーコ全盛期以来、38年ぶり2回目の南米制覇を達成した。フラメンゴは、12月にカタールで開催されるクラブW杯への出場権も手にした。

翌日には全国選手権も制覇 パレードでは混乱も

 フラメンゴの選手、チーム関係者らを乗せたチャーター機は、24日未明にペルーを飛び立ち、昼前にはリオのガレオン空港に降り立った。選手たちはそのまま、リオ市セントロで優勝トロフィーを掲げ、凱旋パレードを行ったが、沿道を埋め尽くした膨大な数のフラメンゴファンと警察の間で衝突が起き、催涙ガス弾やゴム弾も発射される事態に発展した。
 また、同じ24日には、全国選手権第34節で2位のパルメイラスが4位グレミオに敗れたため、フラメンゴの10年ぶり7回目の全国選手権制覇も確定した。
 リオ市議会は25日、就任から半年もたたずにフラメンゴに2大タイトルをもたらしたジョルジ・ジェズス監督の功績を称え、リオ市名誉市民の称号を送った。