リオ州での警官による殺人数が、10月の時点で、1998年以降で過去最高になったことがわかったと、25、26日付現地紙、サイトが報じている。
公的治安研究所(ISP)の発表によると、リオ州では10月までの警官による死者が1546人に達したという。
この数字は、ISPが統計を開始した1998年以降、年間の死者数が最も多かった2018年の1534人(年間の総数)を12人上回っており、2カ月を残した状態で最多記録を更新したことになる。
2018年はリオの治安が悪化し、軍が介入して治安活動を行ったが、その年も、それまでの最高だった2007年の1330人を大きく上回っていた。
リオ州では今年就任したウィルソン・ヴィッツェル知事が、治安に関して強硬策をとりはじめており、警官による死者の増加との因果関係に注目が集まっている。
なお、リオ州での1~10月の殺人事件による死者は3342人で、昨年同期の4426人より21%減った。この数字は、1991年以降で最少となっている。