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「歌手デビューの夢叶えます」=リズメディア 谷川社長が呼びかけ=あのMISIAがプロデュース=またとない夢のオーディション

来社した谷川社長と友人の三浦泰年さん

 「ブラジルの若い日系人が、〃MISIA〃プロデュースにより日本でデビューするチャンスですよ」。初来伯した株式会社リズメディアの代表取締役社長、谷川寛人氏(48、東京都)が今月19日に来社し、意表をつくプロジェクトを語り始めた。同事務所には、アジアを代表する歌手・MISIAが所属する。その後に続く才能を発掘するための日系アーティストのオーディションや、MISIAが今後当地で公演を行う可能性などについて、谷川氏に取材した。

圧倒的な歌唱力を持ち、アフリカでの社会貢献活動を続けている歌手のMISIA

 MISIA(41、長崎県)は、日本のみならずアジアを代表する歌手と言われる。幼い頃から教会でゴスペルに親しみ、高校生の頃には黒人のボイストレーナーに師事した。5オクターブの音域を持ち、日本における女性R&Bブームの火つけ役的存在だ。代表曲は『Everything』など。
 社会貢献活動や慈善活動にも積極的で、2007年からアフリカで教育支援活動を開始。12年に出場したNHK紅白歌合戦では、アフリカのナミビア・ナミブ砂漠から中継で歌唱した。
 今年は、日本の外務省から第7回アフリカ開発会議の名誉大使に任命されている。
 今回、日系アーティストのオーディションについて、谷川氏は「日伯の交流や、継続的な支援ができるような方法を考えている。その一環として、歌が上手くて若い日系人をプロデュースし、日伯の懸け橋となってくれれば」と語る。
 オーディションは、ビデオ審査で行う。楽曲は自由。国籍は不問だが、日常会話程度の日本語能力が求められる。審査は同事務所によって行われ、素晴らしい才能と判断され、デビューとなった場合には「ブラジルでMISIAと公演を行う可能性もある」という。
 オーディションの結果に関わらず、MISIAがブラジルでショーを行うことも検討。「日伯の交流を念頭に置きつつ、1度きりにならないよう継続的な交流を目指し、来年にでも何らかの形でMISIAと来伯したい」と考えている。
 谷川氏は「リズメディアでは若い才能を持ったアーティストの発掘を行っており、ブラジルの日系の若い方々にも、ぜひご応募いただきたい」と呼びかけている。
 オーディションに応募する人は、専用の応募アドレス(audition@rhythmedia.co.jp)に撮影した動画、もしくはその動画が所在するリンクを送ること。なお、同事務所の詳細はHP(http://www.rhythmedia.co.jp/audition/)で確認できる。


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 MISIAが所属する株式会社リズメディアの代表取締役社長、谷川寛人氏は、友人の三浦泰年さんに誘われ初来伯した。ブラジルとは「祖母の親戚が鹿児島県からブラジルに移住し、その子孫がまだアルゼンチンにいる。幼い頃からサッカーのユニフォームを貰うなど思い出があった」との縁があるという。今回来伯したことで縁がさらに深まり、来年MISIAと共に是非来伯してほしいところだ。