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東西南北

 昨日付本面で報じた、1日未明にサンパウロ市南部パライゾーポリスで起きた、ファンキ・パーティでの若者9人圧死(群集に踏みつけられて死亡)事件は、全国的に報道され、大勢の圧死者や負傷者を出した軍警の行動が問題視されている。そんな中、ジョアン・ドリア・サンパウロ州知事が2日、「ファンキのパーティは違法」と主張し、治安計画を変えるつもりはないと明言した。真夜中に大音響で曲を流し、ドラックがはびこるイベントが違法であることは誰もが知るところ。だからといって、犯罪者追跡中に会場に入り込んで暴行を受けたために発砲し、狭い場所で催涙ガス弾を使うという軍警の行為は正当化されない。死傷者を出さない配慮はあったかも含め、長く引きずりそうな問題だ。
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 11月29日のブラック・フライデーは予想を上回る大盛況だったことが様々な報道で伝えられているが、今年は、それに便乗して安売りを行った飲食店もかなりの繁盛振りで、店の前で行列を作るところが相次いだ。そうしたこともあり、プロコンではこの日、マクドナルドやバーガー・キングへの苦情が急増したという。理由は「対応が遅い」「宣伝と実際のサービスが違う」などだが、予想以上の繁盛で供給が追いつかなかった?
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 2日発表の欧州最優秀選手賞「バロンドール」は、リオネル・メッシ(アルゼンチン)が史上最多の6度目の受賞を飾った。ブラジルからは、所属のリバプールの欧州一に貢献したアリソンが最優秀キーパー賞を受賞した。彼はバロンドールの全体投票でも7位、ブラジル人選手では1位と、今やセレソンにとっての看板選手となっている。