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援協役員会「会員減少は問題」=診察料特価、来年も継続

定例役員会の様子

 サンパウロ日伯援護協会(与儀上原昭雄会長)は「定例役員会」を11月28日にサンパウロ市の援協本部ビルで行った。リベルダーデ医療センターで実施している、診察・検査を特別価格で行うキャンペーンについて、来年も継続することが与儀会長から発表された。
 援協創立60周年記念キャンペーンとして、援協本部ビルのリベルダーデ医療センターで、60歳以上の医療保険非加入者を対象に、通常なら200レアルの診察料を50レアルで、検査も特別価格で提供する。今年末までの予定だったが、利用者から好評だったことを受け、来年も継続することになったと発表された。
 園田明憲副会長からは会員減少問題について、「援協を応援する日系社会の人々を忘れてはならない」とした上で、「援協運営を左右する理事は会員から選出されるため、会員減少は大きな問題だ」と新規会員勧誘を呼びかけた。
 自閉症児療育施設(PIPA)を移転するにあたり、12月4日に建設予定地で定礎式を行う。11日には日伯友好病院増設の地鎮祭も行う予定だ。12月の役員会は19日(木)午前10時から本部ビルで行う。終了後は昼食会を開く。
 日伯友好病院を除く10月度決算は83万9937レアルの赤字を計上したが、同病院を含む全体では1017万0967レアルの黒字となった。


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 援協が11月28日に行った月例役員会の中で、援協の高齢者養護施設サントス厚生ホームで利用者の道垣内チエミさんが亡くなり、その遺言に従って遺産73万8千レが同施設に寄付されたと報告があった。以前にも60万レを寄付していたとか。毎月1千万レアルの利益を上げている援協にとっては、大きな金額ではないかもしれないが、一移民が生涯汗水流して遺したお金として、大事に使ってほしいところだ。