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サンパウロ州=別れた妻と愛人を殺して自殺=愛人の家族も巻き添えに

元愛人宅に駆けつけた警察車両(5日付G1サイトの記事の一部)

 サンパウロ州海岸部のサンヴィセンテ市で5日朝、ある男性が、別れた妻を銃撃後、元の愛人とその家族を射殺し、自分も自殺するという事件が起きた。
 事件発生は5日朝6時過ぎで、6時10分頃、ウマイター区の路上で別れた妻を銃撃した男性は、その直後にバイクでジョッケイ・クルベ区に移動。窓を壊して元愛人宅に侵入すると、元愛人とその母、継父、元愛人の兄弟の妻、19歳の姪の5人に向けて発砲。
 兄弟の妻は駆けつけた救急隊により、病院に運ばれたが、途中で死亡。継父はその場から逃げおおせたが、犯人の追跡を受け、近くにある広場の前で殺害された。元愛人宅には少なくとももう1人、子供がいたが、撃たれる前に身を隠し、無事だった。
 犯人は犯行後、別れた妻が住んでいた家に戻ったが、警官がいる事に気づくと、頭を撃ち抜いて自殺した。
 警察は犯行の動機や凶器などを捜査中で、午前8時半頃には鑑識課の職員も現場検証などを始めた。警察は犯人が銃の不法所持と家庭内暴力の前科がある事を確認しており、暴力的な人物による計画的な犯行と見ている。
 サンヴィセンテ市保健局によると、午前6時半頃に救急車で同市の病院に運び込まれた39歳の女性は、頭部に被弾しており、到着時には既に事切れていたという。
 また、別の救急車で運び込まれた40歳の女性は、頭部と腕に被弾しており重体だが、意識はあり、神経外科医らが検査を行うなどの対応を行っている。
 正午過ぎの時点では被害者らの身元の確認は終わっていない。(5日付G1サイトより)