コチア青年連絡協議会(前田進会長)は11月30日正午から、ヴァルジェン・グランデ・パウリスタ市にあるブッフェ奄美で忘年会を行った。コチア青年とその妻ら合わせて約100人が参加、お互いの無事を確認し、近況報告に花を咲かせた。
忘年会が始まる前に、広瀬哲洋副会長が「来年はコチア青年移住65周年に当たる。2月9日に宮城県人会館で総会を開いて、9月20日には850人から900人の会員がサンロッケ市の国士舘スポーツセンターに集まって65周年式典を盛大に挙行、合わせて記念誌を発行するなど記念事業を考えている。皆さん、ご協力をお願いします」とあいさつした。
正午ちょうどに前田会長が乾杯の音頭を取り、忘年会は始まった。料理を味わいながら、ビール、差し入れの日本酒を飲んで歓談し、酔いが回るとカラオケが始まり、『王将』など昔懐かしい歌を力強く歌っていた。
来賓として招待されたブラジル日本移民110周年記念祭典委員会の菊地義治実行委員長は、指名により10月22日の新天皇「即位礼正殿の儀」に招待された時のことを話した。
「ブラジルから海外日系人を代表し7人が招待された。ちょうど台風21号が上陸したところで、最初は大雨と大風で皇居がかすんで見えないほどでした。どうなるのかなと思っているうちに虹が見えるという声がし、たちまち太陽が輝きだした。万歳三唱の時には太陽がまぶしいほどだった。さすがに天照大神につながる皇室だなと、深い感動を覚えました。翌23日には、安部総理夫妻主催の晩さん会があり、ボルソナロ・ブラジル大統領の顔もあり、軽くポルトガル語であいさつを交わした。25日は豊明殿で『饗宴の儀』があり、麻生太郎副総理、河野太郎防衛相らに会い、日系社会のことをお願いしてきました」とスピーチして、喝采が送られた。
同協議会には後継者も育っており、サンタカタリーナ州ラーモス移住地出身の本多泉美さんは協議会会員となり、中央開発株式会社のコーディネーターとしてサンタカタリーナ州沿岸部衛生改善事業などに取り組んでいる。本紙記者のインタビューに「コチア青年の使命をしっかり受け継ぎ、ブラジル社会に貢献していきたい」と応えていた。