ブラジルで、世帯収入が法定最低賃金の2・5倍を超えない世帯の11月のインフレ率(IPC―C1)は0・56%だったと発表された。10月はマイナス0・12%のデフレだった。
今年1月から11月までの累積IPC―C1は3・64%で、昨年12月から今年11月までの直近12カ月累積は3・98%だった。
高収入世帯から低収入世帯までの全ての世帯を対象にした同月のインフレ率(IPC―BR)は0・49%で、直近の12カ月間の累積インフレ率は3・61%だった。
IPC―C1構成8部門の内、7部門ではインフレ率が10月より高くなった。
特に、7部門中、「住居費」などの3部門は、10月はデフレ(マイナスインフレ)だったのに、11月はインフレに転換となった。
「住居費」はマイナス0・47%からプラス0・7%へ、「食料・飲料」はマイナス0・18%からプラス0・6%へ、「通信」はマイナス0・03%からプラス0・14%へと、それぞれ上昇した。
残る4部門は、10月に続くインフレだったが、これらの部門でも、10月から11月にかけて、インフレ率がアップした。
「その他の支出」はプラス0・45%からプラス2・48%へ、「教育・読書・リクレーション」はプラス0・09%からプラス0・59%へ、「衣類」はプラス0・07%からプラス0・32%へ、「交通・輸送」はプラス0・14%からプラス0・19%へ、それぞれ伸びた。
8部門中で唯一、インフレ率が前月より落ちたのは「保健・パーソナルケア」で、プラス0・2%からプラス0・11%に低下した。(5日付アジェンシア・ブラジルより)