1日未明にサンパウロ市南部パライゾポリスでファンキのパーティ中に起きた若者9人の圧死事故から1週間経った7~8日、同地で追悼のミサとイベントが行われ、亡くなった若者たちを改めて弔った。8日付現地サイトが報じている。
初七日のミサはサンジョゼ小教区の教会前で行われた。教会の外には祭壇が設けられ、何百人もの住民が白い服を着て参加。ミサでは平和を願う白い風船が放たれ、サンパウロ市議のエドゥアルド・スプリシー氏らも姿を見せた。
警備を厳重にすべく、同地区の巡回にあたる軍警の数が増やされた。また、それらの影響でジョヴァンニ・グロンキ大通りで車が渋滞する状況も生まれた。警備には無人機も使われた。
7日の午後10時30分から8日未明にかけては、同地のファンキ・パーティの中でも屈指の規模を誇る「DZ7」が予定通りに開催された。
今回のパーティは亡くなった若者たちへの追悼の意も込めたものだったため、教会関係の人たちも多く参加した。イベントの途中では音響を一時的に切って、黙祷のときも持たれたが、人の入りは事故後の市民のショックを反映してか、2千人程度と少な目だった。
会場内には、前面には「パライゾポリスは平和を求める」と書き、背中に天使を描いたTシャツを着た若者たちの姿や、「貧しい人たちへの偏見はやめよう」「この戦いが終わるまでに何人の命が犠牲にされればいいのか」など、事故の原因ともなった、逃走した犯罪者を追跡した軍警の捜査のずさんさを批判するグラフィッチなどが随所に見られた。
パーティは翌朝の午前6時まで続いた。
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