ダッタフォーリャの最新の世論調査によると、「ルーラ氏の釈放は正しいか」との問いに、国民の54%が「正しい」と返答。「正しくない」の42%を上回っていたことがわかった。6月の同調査では、「ルーラ氏有罪」に、54%が「正しい」、42%が「正しくない」と答えていたので、数字がそっくりひっくり返ってしまったことになる。現状では、ボルソナロ政権支持者の間では「釈放は正しくない」が66%と強いが、同政権不支持の人の間では75%が「正しい」と主張するなど、現政権への不満がルーラ氏の釈放支持につながっていた側面があることが伺われる。政権の運営次第で結果は変わっていたか。
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1980年代、米国のレーガン政権において、同国の中銀にあたる連邦準備制度(FRB)総裁を務めたポール・ヴォルカー氏が8日、ニューヨークで亡くなった。92歳だった。同氏は在任中、同国のインフレを抑制する目的で、政策金利を20%にまで上げたことで知られているが、これで当時のブラジル政府が抱えていた負債が返済不能な額に膨れ上がり、ハイパー・インフレ悪化の原因となった。ある意味、ブラジルを苦しめたが、軍政が終わった一因でもあるか。
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サッカーの全国選手権も8日で全日程を終了。今期はフラメンゴが、2006年に全38試合制になってからは最多の年間28勝を記録。さらにいえば、同じ年に南米一とブラジル一の2冠は、1963年のサントス以来、56年ぶりの快挙だ。9日発表のブラジル・サッカー連盟のベスト・イレヴンでも、11人中9人選出という独占状態だった。