ホーム | ブラジル国内ニュース | 《ブラジル経済》年末にむけ、各指標好調=CDSは7年ぶりの低水準

《ブラジル経済》年末にむけ、各指標好調=CDSは7年ぶりの低水準

 【既報関連】S&P社がブラジル国債を「ポジティブ見通し」としたことや、経済基本金利(Selic)が引き下げられたこと、また、米中貿易戦争が緩和する見通しが出ていることなどにより、12日のブラジル株は1・11%高、ドルは0・62%安、クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)も最低水準をつけたと、13日付ブラジル紙が報じた。
 CDSは債務不履行(デフォルト)になる可能性が高いほど数値が高くなるが、12日の午後の数値は100・2ポイント(P)で、ブラジル好況期終盤、2012年10月以来の低水準に落ちた。
 12日のサンパウロ市株式市場指数(Ibovespa)は、1・11%増の11万2199P、ドルも0・62%下がって1ドル=4・09レアルとなった。
 10月の国内サービス業が前月比0・8%増と発表されたことも、アナリストたちは評価している。元中銀ディレクターのアレッシャンドレ・シュウォルツマン氏は、「サービス業の低迷が経済の脆弱さの大きな要因だった。サービス業の回復は重要で、2020年に期待が持てる」と語っている。
 コンサルティング会社4E所属エコノミスト、ブルーノ・ラヴィエーリ氏は、「今年の動向を見ると、一般家庭は負債を抱えてまで消費することに慎重だったが、金利低下で来年以降、消費が持ち直す余地がある。企業の設備投資なども伸びるはずだ」と語っている。
 なお、13日午後5時の時点でIbovespaは11万2351・4Pを、ドル/レアル相場は1ドル=4・108レをつけた。