オイスカ・ブラジル(以下OB、高木ラウル会長)が主催する植樹事業が7日午後2時から、サンパウロ州クーニャ市郊外で行われ、コチア青年連絡協議会(前田進会長)の会員23人らも参加した。野口泰サンパウロ総領事も植樹に加わった。高さ1~3メートルのブラジル在来種の苗80本を約1時間で植えた。
当日はOBの花田ルイス副会長が司会を担当。このために来伯したオイスカ・インターナショナルの渡辺忠副総裁は「クーニャ市の植樹は今年で3年になる。クーニャ市はサンパウロ、ミナス、リオ3州に流れる川の水源地で、その流域には2千万人が住んでいる。2016年のパリ協定でブラジルは1600万ヘクタールに植林すると約束、サンパウロ州では2030年までに600万本を植樹することになっており、うち50万本をオイスカ・ブラジルが引き受けた」とあいさつした。
植林を終えた野口総領事は、「今年2回目の植林をしました。ボルソナロ大統領は今年2回も訪日し、安倍総理とは3回も会談し、日伯交流が深まっている。来年は東京オリンピックがありますので、皆さん日本へ行ってほしい」と話した。
アルゼンチン拓殖協同組合理事長でオイスカ・アルゼンチンの文野和義さんは「ブラジルは3回目。アルゼンチンでは《子どもの森》計画を推進している」と報告した。コチア青年連絡協議会の前田会長は、「故郷に来たような気がする」とクーニャ市への親しみを込めた。
あいさつの後、訪伯団の一人でレパスト株式会社の酒井勇之進さんが、見事な藤間流日本舞踊を披露した。一行は感嘆しながら、酒井さんの『黒田節』『武田節』『伊達時雨』などの舞をじっくりと鑑賞した。
ブラジル日本商工会議所の平田藤義事務局長も、「会議所にも会員企業5から6社による環境委員会があり、手弁当でグアルーリョス市のエコロジーパークに家族で植樹して協力しております」と賛同する気持ちをコメントした。