ここ数年、サンパウロ市の大雨対策への支出額がかなり抑えられたものとなっていると、14日付現地紙が報じている。
サンパウロ市では毎夏、12月から翌年3月にかけて、月間で100~200ミリ、あるいはそれ以上の雨が降り、それに伴う倒木や冠水は例年、大きな問題となっている。
だが、フォーリャ紙によると、雨対策にかけるサンパウロ市の費用は年々、少なくなっているという。
サンパウロ市では2014年に雨戦略(雨対策プラン)が導入され、それ以降、雨による冠水や土砂崩れなどの被害の検証を行うなどの市の対策プランを年次提出することになっている。
ハダジ市政の頃は、14年の8億4千万レアル(それまでの5倍以上)を筆頭に、15年も5億9530万レアル、16年も4億5560万レアルを支出していた。
だが、ジョアン・ドリア氏が市長に就任した2017年の支出額は2億5700万レアルに削減され、市長がドリア氏からブルーノ・コーヴァス氏に代わった2018年も2億7760万レアル、19年も12月12日の時点で2億4380万レアルに止まるなど低調だ。
サンパウロ市によると、「2019/2020年の夏の雨対策プランは11月15日から実行に入っている」というが、市民たちは強い雨が降るたびに、不安に駆られている。
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