ブラジル保健省が、11月23日までに確認された麻疹(はしか)の真性患者は1万3489人で、死者は15人となったと発表した。
11月23日までに報告された擬似症患者の内、真性患者と診断されたのは23・4%で、32%強はまだ検査中だ。
ブラジルでの麻疹流行は、北部を中心としたものと、それ以外の地域に拡散したものとの2度、起きており、後者の深刻さが増している。
11月23日現在で患者発生が確認されているのは17州で、真性患者の75・8%はサンパウロ州内の147市に集中している。
特に患者が多いのはサンパウロ市とその周辺の大都市圏で、サンパウロ市では1万2296人の患者が確認されている。その内の2702人は11月23日までの90日間に確認された患者だ。
サンパウロ州内で患者発生が確認されている173市の内、25・6%にあたる45市は、予防接種の実施率が目標の95%に達していない。
同州に次いで患者が多いのはパラナ州の429人で、405人は最近の90日間で確認された。同州では19市で患者発生が確認されており、31・5%にあたる6市は予防接種率が目標に達していない。
また、死者15人の内14人は、サンパウロ州内で発生した。自治体別に見ると、サンパウロ市5人、オザスコ市2人、フランシスコ・モラト市2人、イタニャエンとイタペヴィ、フランコ・ダ・ロッシャ、サントアンドレ、リメイラの5市の死者は、各1人となっている。
もう1人の死者は、ペルナンブコ州タクアリチンガ・ド・ノルテ市で発生した。
11月の始めの時点では、患者数1万1896人で、93・2%にあたる1万1095人がサンパウロ州内の患者とされていた事から考えると、サンパウロ州以外の州での患者が増えている事がうかがわれる。(19日付G1サイト、11月30日付アジェンシア・ブラジルより)