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《サーフィン》ブラジル人選手が世界大会でワン・ツーフィニッシュ=イタロ・フェレイラが初優勝

今年のサーフィン世界王者に輝いたイタロ・フェレイラ(WSL)

 ハワイのオアフ島で19日に行われた、ワールドサーフリーグ男子の部の最終戦、ビラボン・パイプマスターズで、ブラジルのリオ・グランデ・ド・ノルテ州出身のイタロ・フェレイラ(25)が、同じブラジル人サーファーのガブリエル・メジーナを抑えて初優勝し、年間総合ランキングでも優勝した。
 「信じられない。サーフィン世界チャンピオンになるのをずっと夢見てきた。人生の全てをこれに賭けてきたんだ。この優勝を、最近亡くなった祖母とおじさんにささげたい」とフェレイラは語った。
 最後まで優勝を争った同じブラジル人のメジーナに関しても、フェレイラは、「ガブリエルは最高のライバル。最後まで戦った彼もすばらしかった。ブラジル人同士で世界タイトルを争ったなんて信じられない」とした。
 フェレイラは今年の優勝で、メジーナ、アドリアーノ・デ・ソウザ(通称ミネイリーニョ)に次ぐ、3人目のブラジル人サーフィン世界王者のリストに名を連ねた。
 フェレイラは今年9月に宮崎で開催されたISAワールドサーフィンゲームスでも優勝している。
 フェレイラはこの大会直前にアメリカでパスポートを盗まれ、日本の入国ビザを取り直すのに大変な苦労を強いられた。
 現地入りもギリギリで、宮崎空港に着いたときには大会はスタートしていたため、飛行機の預け荷物も受け取らずに会場に急行。ブラジル人選手フェリペ・トレドのサーフボードを借りて出場するなど、ハプニングの連続だったが、海の上では最高のライディングを見せた。
 イタロ・フェレイラとガブリエル・メジーナは、来年の東京五輪の出場権を確保している。サーフィンが五輪種目として認められた初めての大会で、ブラジルに金メダルをもたらすことを2人は狙っている。(20日付エスタード紙より)