「眞子内親王にご訪問頂き、無事に移住120周年を祝えてホッとしている」――ペルー日系人協会(APJ)の福元アベル会長(72、二世)がブラジルの日系団体との交流のために今月上旬に来聖してブラジル日本文化福祉協会や日本移民史料館、サンタクルス病院などを視察、9日に文協の忘年会に参加した折りに取材した。
福元会長の父は1930年移住の鹿児島県、母は宮城県出身だという。本人は英国企業や米ペプシコーラ社に勤めていた関係で、何度も仕事でブラジルには足を運んでいるが、「文協にくるのは初めて」だという。
「海外日系人大会(10月、東京)の時にも、各国の海外日系人代表20人は天皇陛下にご接見賜った。本当にありがたい。文協の石川レナト会長とは互いに経験を分かち合い、協力し合おうと意気投合している」と充実した1年を振り返った。
「史料館を見て、ブラジル日系社会はとても大きく、歴史があるとしみじみ思った」。ペルーの日系社会はブラジルより古いが、規模は小さい。
日系人口は約10万人。約100団体あるうち26団体は県人会だという。一番大きな日本語学校はAPJで約300人の生徒を抱える。デカセギは5万人もおり、大きな影響を及ぼしているとのこと。
9年後にはブラジルも120周年。無事やりとげてペルーのようにホッとしたいところだ。(深)