23日、ボルソナロ大統領は大統領官邸で入浴中に倒れ、病院に運ばれた。大統領は倒れた際に頭を床にぶつけたが、精密検査の結果、異常はなく、翌24日には退院。親族たちと共にクリスマス・イヴを過ごした。転倒して病院に運ばれた際の大統領は「記憶の一部が飛んでいた」などとも言われ、心配もされた。だが、25日に、汚職疑惑に揺れている長男フラヴィオ上議らに有利な形で汚職防止法を裁可したことを見るに、「家族にかかわる大事なことは忘れていなかったのでは」との声もあがっている。来年も、メディアからの厳しい報道が続くことが予想される大統領だが、どうなるか。
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25日午後、サンパウロ市南部シダーデ・アデマルでルイス・フェルナンド・テイシェイラ君(10)が6匹の犬に襲われて死亡する悲劇が起きた。ルイス君は落ちた凧を追い、塀をよじ登って営業を停止したバス会社の土地に入ったところ、ブルドッグや警備用のロットワイラーなどの凶暴な犬に襲われた。軍警がかけつけて事態を収拾したが、助けようとした20歳の男性も噛み付かれて病院に運ばれた。ルイス君の母親は家庭内労働者で、大晦日はリオのコパカバーナに花火を見に行く約束をしていたという。
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1月1日より、サンパウロ市バス、地下鉄、CPTMの料金が、4・30レアルから4・40レアル(乗り継ぎ料金は7・65レアル)に値上げされる。これまでは、こうした公共交通機関の値上げは1月の最初の月曜日からというケースが多く、「元旦から」というのは珍しい。くれぐれもお忘れなく、良いお年を。