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2019の記事一覧

『下本八郎 対話による回顧録』=大浦文雄氏と対談、大浦玄編著

 対話形式でつづられ豊富な写真が入っている著作『下本八郎 対話による回顧録』(大浦玄編著)が刊行され、23日に同氏の補佐官・安田潤二さんが報告に来社した。  本書では、スザノ福博村会の長老・大浦文雄さんが対談する形で、下本氏(83、二世)の半生が聞き出されており、とても読みやすい。当時の出来事の舞台裏、その時に同氏が思っていたこ ...

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アマゾン90年目の肖像=「緑の地獄」を「故郷」に=(5)=“アマゾンの黒ダイヤ”の奇跡

 「一時期はね、ピメンタを100トン以上採った年が何度かあったんだよ。あの時は凄かったんだ」――カカオやピメンタがあった農場を思い出し、元さんの声の調子が上がった。絶望の淵にいたトメアスー植民地の逆転劇の主役となったのは、“アマゾンの黒ダイヤ”だ。  アカラの植民者たちは、入植当初から米の安価や、営農作物予想の失敗、現地ブラジル ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(141)

 勝ち組の活動の拡大をしって、サンパウロ州の300人ちかい認識派のグループがコチア産業組合の本部に集まった。そして、天皇の詔勅のコピーを同胞に配るため奥地に行くことを決議した。日本の終戦状況を伝え、日本の勝利という誤った情報がこれ以上広がるのを阻止するのが目的だった。だが、時すでに遅く、奥地は予想以上に勝ち組の手中におさめられて ...

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アマゾン火災騒動への違和感を読み解く

 アマゾンが国際世論やネット上でも燃えている――熱帯雨林伐採も森林火災も放置してはいけない。きちんとコントロールしなければいけない。その部分は、はっきりと言いたい。  その上で、先週からのアマゾンに対する国際世論を含めたボルソナロ政権への批判に奇妙な部分があることを指摘したい。この問題に関して、現政権の肩を持つつもりはない。だが ...

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《ブラジル・雇用情勢》7月正規雇用は4万3820人の純増=最も増えたのは建設業界

 ブラジル経済省は23日、今年7月の全就労・失業者台帳(Caged)を発表。それによると、7月は133万1189人が正規雇用の職を得、128万7389人が正規雇用の職を失ったため、4万3820人分の正規雇用純増(雇用創出、前月比0・11%増)だった。  7月の結果を年ごとにみると、2015年、16年は連続で、正規雇用が大幅に減少 ...

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エルゾーギの展示会開催=軍政時代の反骨のジャーナリスト

 現在、サンパウロ市で、軍事政権期に軍政と戦った代表的なジャーナリストで、今日まで伝説化しているヴラジミール・エルゾーギの展示会が行われている。  エルゾーギは、軍事政権時代に、映画監督や劇作家、テレビ・ディレクターなどで活躍。その一方でブラジル共産党の党員として、政治的活動も行っていた。  だが、テレビ局「クウツラル」のディレ ...

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アマゾンの森林火災に怒り、悲しむ世界=ディカプリオやロナウドといったセレブも

 森林伐採後の焼畑などが原因で起こったブラジル国内の森林火災は悪化の一途をたどっており、ショッキングな映像なども伴ったニュースが全世界的に報道されている。これを受け、世界中の有名人たちが声をあげて、この出来事に注目するよう呼びかけている。  中でも最も強い声をあげているのが俳優のレオナルド・ディカプリオだ。かねてから環境問題に熱 ...

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《ブラジル》アマゾンに再生の危機?=このまま行けば修復不能に

 【既報関連】ブラジルを中心に広がるアマゾンの熱帯雨林で、森林伐採や、伐採後の土地を農牧地として使えるようにするための焼畑などに起因する森林火災が急増し、世界中の目がブラジルに集まっている。  アマゾンの熱帯雨林は世界中のバイオマスの10%を有し、世界中の酸素の20%を産出する「世界の肺」だ。健康な樹木は大気中の二酸化炭素を吸収 ...

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《ブラジル》アマゾン森林火災に国際的批判強まる=緊急対策でG7召集へ=ボルソナロ政権は当初反発も=世論に押され対策会議

 【既報関連】アマゾンでの森林伐採の増加と森林火災の拡大、ボルソナロ大統領の非政府団体(NGO)犯人発言への批判が、21日以降、世界的な話題となっている。連邦政府は当初、それに対して反発の意を示していたが、22日には緊急会議を行い、対策に向けて動きはじめた。23日付現地紙が報じている。  22日、世界の大手マスコミは大々的にアマ ...

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《ブラジル》経済的自由の暫定令が上院通過=日曜就労案件で変更あり=あとは大統領の裁可待ち

 【既報関連】ブラジル連邦上院議会が21日、「経済的自由のMP」とも呼ばれる、暫定令881号(MP881/19)を賛成多数で承認したと、21、22日付現地各紙・サイトが報じている。  MP881は、一昨年成立した改正労働法を補強するもので、議会での承認の期限が今月27日に迫っていた。上下両院で承認されたことで、ボルソナロ大統領の ...

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