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2019の記事一覧

キム・カタギリ=戦国武将、片桐且元の末裔?=移民史料館でルーツを明かす=「日系社会のために尽くしたい」

移民史料館を訪問したカタギリ氏(撮影・Aldo Shiguti)

 来月1日に連邦下議に就任するキム・カタギリ氏(22、三世)は今月17日、文協ビルを訪問した。ブラジル日本移民史料館を初めて視察した同氏は、「戦国武将、片桐且元の家系の末裔」とのルーツを明かし、家族の移民体験を振返った。当選以来、サンパウロ州唯一の日系議員として引っ張り蛸となっているカタギリ氏は、日系社会への支援は「議員としての ...

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南青協総会=ピラルクー料理に舌鼓み=神代組2人参加、旧交温め

旧友が集まって楽しい一日を過ごした

 南米産業開発青年隊協会(南青協、渡邉進会長)の「2019年度定期総会・新年会」が19日午前11時、サンパウロ市の山形県人会館で開催され、夫人同伴で約30人が参加した。  会場の上座には創立者の長澤亮太氏の遺影が置かれ、鈴木源治さんの司会で、先だった数々の同志に1分間の黙祷を捧げた後、渡辺会長が開会を宣言した。議長には鈴木さん、 ...

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ロンドリーナ邦人厚生会慰霊法要=30人の日系人の遺骨を弔う

中川渡さん、田中夫人、西森鉄雄さん、木村厚生会会長、中川芳則さん、リーノ神父、杉本夫人、田中さん、中川芳則さんの姪、杉本家長女(右から)

 終戦後、北パラナのロンドリーナ市は「コーヒーの都」として驚異的な発展を遂げた。しかし地方からの流浪人、生活困窮者も増え、その救済を目的として伊東達馬、岡崎仙次氏等の有力者が「ロンドリーナ邦人厚生会」を1955年に発足させた。  さらに64年にはロンドリーナ中央墓地(サンペドロ墓地)に納骨堂を建立し、現在では市役所に登録されてい ...

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羅府新報=アメリカ本土日本移民入植150周年=夢と希望胸にカリフォルニアへ=(3)

おけいを題材にした小説「Keiko’s Kimono」の著者でもあるARCのハーブ・タニモトさん(写真=吉田純子)

わずか2年で崩壊 茶と桑の木は枯れ全滅    しかし順風満帆な日々はそう長くは続かなかった。その後、若松コロニーをめぐる状況は一変する。  当時カリフォルニアはゴールドラッシュ全盛期。若松コロニーがあった場所の近郊では次々と金が発見され、採掘が行われていた。金の採掘には水が不可欠。その金の採掘現場から流れ出た汚染物質により、若松 ...

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臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(36)

 断片的にせよ、故郷の新しい情報にはちがいない。以前からの入植者のなかに、保久原と村は違うが同じ地域の具志頭村(沖縄の方言でグシチャン)からきた新垣という男がいた。二人には共通の話題があり意気投合した。彼は樽にピンガという酒をすすめながら、「沖縄の泡盛に似ています。サトウキビからできる酒です」と説明した。  この出会いを喜んだの ...

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《ブラジル》ボルソナロ新政権への期待

銃規制緩和の大統領令にBicボールペンで署名し、「これが私の武器」とポーズをとるボウソナロ大統領

 ボルソナロ新大統領が思春期を送ったサンパウロ州南部エルドラド市を、昨年10月に初めて訪れた。レジストロからリベイラ川を上流にさかのぼった地点にあり、大昔には金採掘で潤ったところだ。「黄金郷」を意味する名前にその歴史の残滓が残っている。  今では、有名な鍾乳洞「悪魔の洞窟」(Caverna do Diabo)以外に見るものがない ...

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女子体操のホープ17歳で急死=元ジュニア代表で将来有望も

 ブラジル体操連盟と同サンパウロ支部は16日、女子体操選手、ジャケリーネ・シウヴァ選手の急死を伝えた。  理由は現在のところ明らかにされていないが、ここ最近、体調を崩していたとの情報がある。  ジャケリーネはサンパウロ市内の体操クラブ、ピニェイロスに所属し、ジュニア代表のメンバーにも選ばれていた。  17年に本代表の対象年齢、1 ...

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リオデジャネイロ=20年の国際建築家連合会議開催都市に=世界から2万人超が集い、建築に関する議論展開

2020年に国際建築家連合の会議が開催されるリオ(ラッパ区のカリオッカ水道橋、Tomaz Silva/Ag. Brasil)

 パリのユネスコ本部で18日、2020年7月19日から26日まで、ブラジルのリオ市で国際建築家連合(UIA)の会議が開催される事が発表された。  この会議は3年ごとに開催され、2020年は第27回目となる。今回からは開催都市に「世界の建築の首都」というタイトルが与えられる事になり、最初のタイトル授与式も行われた。  UIA主催の ...

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《ブラジル》ケイロス疑惑=ボルソナロ氏の長男が捜査差止請求=最高裁承認で波紋広がる=廃止求めたはずの特権利用?=支持者からも大きな落胆の声

フラヴィオ氏(Wilson Dias/Agência Brasil)

 最高裁のルイス・フクス判事は17日、ボルソナロ大統領の長男フラヴィオ次期上議(社会自由党・PSL)からの訴えを受け、同氏のリオ州議時代の元職員、ファブリシオ・ケイロス氏の口座への疑惑の振込みに関する金融活動管理審議会(COAF)の捜査を一時的に差し止める命令を出した。この件が大きな波紋を投げかけている。18日付現地紙が報じてい ...

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《ブラジル》高校生向け全国試験=貧困家庭の出身者に厳しい現実=上位5%には0・16%しか入れず=変えられないハンデ背負い

Enem受験に向けて勉強する生徒(参考画像・Suami Dias/GOVBA)

 2017年の国家高等教育試験(Enem)の結果の分析データによると、経済的条件が著しく低い受験者17万6千人の内、エリート大学への進学資格を得るに足る点数(上位5%の成績)を取ったのは、0・16%に当たる293人だけだった事がわかった。世帯間の経済格差が、子供の試験の成績にも影響を及ぼしている現実を、18日付エスタード紙が伝え ...

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