乱調 下元健吉の生涯は、成功と失敗の繰り返しであった。それが起伏が大きく激しい波の様に続いた。 戦中は、打つ手打つ手が当たり、危機を事業面での飛躍という奇跡的現象に転換させた。 これは1934年の仲買人との抗争の折とよく似ていて、規模は数桁、大きくなっていた。 しかし、終戦後は対外関係で調子を乱れさせた。以下、しばらく、 ...
続きを読む »2020年4月29日の記事一覧
大耳小耳
ラジオのニュースによれば、新型コロナを消毒するために急に消費が増えたアルコール70%液、90%液やそのジェルを、家の中で使っていて火事を起こしたり、火傷を負うケースが増えているとのこと。アルコール70%以上は火が点くので要注意だ。間違って火の点いたコンロなどの近くで使っていて、引火することもあるとか。子供が引火する危険性を知ら ...
続きを読む »特別寄稿=死ぬことは生きることなり=パンデミック時代の仏教の教え=サンパウロ市在住 中野晃治
大変な事態になってきました。人智を超えた大自然の反応になす術もないインフルエンザ・バンデミックで、多くの大切な人命が目の前で失われつつあるのです。 日本のIDSC(感染症情報センター)によると、パンデミックが科学的に証明されているのは、20世紀にはいってから1918~19年スペインインフルエンザ、1968~69年アジアインフ ...
続きを読む »臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(247)
200人ちかい同じケープとユニフォームの卒業生のなかに息子を見つけた房子はそって涙を拭いた。正輝を肘でつつき、指差しながら、何かささやいた。正輝もニーチャンのいるところを指差して末っ子に教えた。両親が昂奮を抑えきれずにいるあいだ、ジュンジは卒業生が秩序正しく列をつくり、リズミカルな靴音をたでて行進するのを感激しながら眺めていた ...
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