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4月 2020の記事一覧

臣民――正輝、バンザイ――保久原淳次ジョージ・原作 中田みちよ・古川恵子共訳=(236)

 日本人から「桜組」と呼ばれたこのグループはすぐ見分けられた。カーキ色の制服を着、同じ色の軍帽を被って、グループをくんで歩くからだ。彼らの目的は「日本に引き上げる」ことだから、敵国から日本に帰るという意味で「引き上げ論者」ともよばれた。  規則正しい彼らは、短期間のうちに町に住む同胞たちの協賛を得るようになった。まずはじめに参加 ...

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救済会総会=コロナ禍で収入減懸念浮上=赤字16万レ、イベント中止=会長に吉岡黎明氏が復帰

 コロナ危機によりサンパウロ州に外出自粛令が出る直前、老人ホーム「憩の園」を運営する社会福祉法人「救済会」(佐藤直(さとうすなお)会長)の「第68回定期総会」が3月14日(土)午前10時から、サンパウロ市文協ビル5階のエスペランサ婦人会サロンで開かれ、入居者家族や会員ら約20人が出席した。例年なら憩の園からも入居者本人が数人出席 ...

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新日系コミュニティ構築の鍵を歴史に探る=傑物・下元健吉=その志、気骨、創造心、度胸、闘志=ジャーナリスト 外山脩=(5)

 ビーラ・コチアのバタテイロを産組設立に駆り立てた直接的キッカケは、仲買人の不正であった。  バタテイロは収穫したじゃがいもを、サンパウロ市内ピニェイロス区の青空市場まで運び、非日系の仲買人に相対取引で売っていた。だが、彼らは狡猾だった。買う時、石油缶を升にして量を計りながら、手かげんでごまかし利を盗んでいたのである。  そのた ...

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WILLフォンが取次会社変更?=連絡は携帯電話のみ、住所なし

 「WILLフォンのチャンネルがまた映らなくなった。会社名と携帯電話が記載されているので信頼できる会社か取材してほしい」。3月17日、編集部に1本の電話が入った。  WILLフォンは日本のテレビ番組が46チャンネルも見られる海外向けのサービスだ。サンパウロ市ガルボン・ブエノ街412番にあったJ―Vision社が元々は代理店をして ...

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『知っておきたい日本の歴史』=無料配布を再開、電話を

 ブラジル日本会議の元会長の徳力啓三さん(79、三重県)は『知っておきたい日本の歴史』を刊行して無料配布していたが、大好評ですぐに在庫がなくなった。そのため急きょ100冊を増刷し、再び無料配布は始めると表明した。  同冊子はわずか146ページながら、旧石器時代から東日本大震災までがコンパクトにまとめられている。しかも、これを読め ...

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大耳小耳

 カナダのトロントに住む丸木英朗さんから、外出自粛中の体の動かし方について提案のメールが来た。あちらでは、アパート内のプールもテニスコートもフィットネスも閉鎖されており、室内でも出来るラジオ体操は、NHKのテレビ体操と共に良い運動になると再評価されているとか。「カナダではシニア世代のリーダーがメールで、ラジオ体操のサイト(htt ...

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