中島宏著『クリスト・レイ』第13話 2020年7月15日 中島宏著『クリスト・レイ』, 連載小説, Free さらにもっと奇妙だったのは、この二人の神父が流暢な日本語を話すという事実であった。細かなところまでは聞き取れなかったが、マルコスにとって、この二人の神父が話す日本語は、どこか品があるような、それでいて威厳があるような響きを持っており、ある種、美しい音色を聞いているような感じが伝わってくるものであった。 これが、本当の日本語なの ... 続きを読む » tweet