「そうね、その通りよ。私もずっと、もの心ついたときから、いや、それ以前からもうキリスト教信者だったわね。私の家は代々みんなそうだったし、私が生まれた町や地方でも、ほとんどがそうだったわ」 「ということは、日本でもかなり多くのキリスト教信者がいるということですね」 「いえ、そういうことじゃないの。日本でのキリスト教信者は、ほとんど ...
続きを読む »7月 2020の記事一覧
《ブラジル》セントロンからDEMとMDB離脱=中心2党が足並み揃え=大統領には痛恨の展開
連邦議会内の中道勢力「セントロン」(別名blocão)から、中心的な存在だった民主党(DEM)と民主運動(MDB)が離脱したことが明らかとなった。ボルソナロ大統領が急接近していることで話題を呼んでいるセントロンだが、影響力が強い2党の離脱により下院の議員数が221人から158人が激減し、議会調整がより困難なものとなった。28日 ...
続きを読む »《ブラジル》歳出上限の抜け道探る政府=コロナ対策費にかこつけて=連邦議会も予算確保に躍起
「大きな政府」を標榜した労働者党(PT)政権中には政府支出が際限なく膨らみ、ついには「ペダラーダ」と呼ばれる会計粉飾まで導入されたため、ジウマ大統領は会計責任を問われて罷免され、昇格して大統領になったテメル氏はそれを防ぐために「歳出上限法」を成立させた。それがコロナ禍の現在、景気回復策を組む上での足かせとなっていることから、連 ...
続きを読む »《リオ州知事》最高裁が罷免審議差止め=委員会の再編成を命令
最高裁のジアス・トフォリ長官は27日、ウィルソン・ヴィッツェル・リオ州知事(キリスト教社会党・PSC)の州議会での罷免審議をいったん差し止め、同問題に関しての新たな委員会を組むよう命令を下した。28日付伯字紙が報じている。
続きを読む »《ブラジル》人気司会者がコロナで急死=注目急上昇のロドリゲス氏
スポーツ・キャスターとして人気上昇中だったロドリゴ・ロドリゲス氏が28日、コロナウイルスにより亡くなった。45歳だった。28日付伯字サイトが報じている。
続きを読む »《ブラジル》パラナ州がロシア大使と会談=ワクチン技術提携を交渉
パラナ州政府は、新型コロナウイルスのワクチン製造のための技術提携を結ぶ書類をロシア大使館へ提出した。8月1日には、セルゲイ・アコポフ在伯ロシア大使とラチーニョ・ジュニア州知事(PSD)が会談を行う予定だと各伯字紙が報じている。
続きを読む »東西南北
28日に行われる予定だったサンパウロ市地下鉄のストは、深夜1時に交渉がまとまったため流れた。だが、決定時間が遅かったため、早番の職員に連絡がつかずに営業開始が遅れ、早朝から午前9時ごろまで混乱した。特に1号線、2号線、3号線、15号モノレール線の駅がどこも行列でごった返すという、新型コロナウイルス対策上もっとも避けなければなら ...
続きを読む »特別寄稿=文豪の闘病から生まれた傑作=正面から病と向き合う生き方=サンパウロ市ヴィラカロン区在住 毛利律子
コロナ禍で、互いの「繫がり」を切らないように助け合う知恵を交換するネットワークが急速に普及し、大きな助け合いとなっている。 しかし、少し時代を遡れば、病気や災害による相互扶助の手段は、限定的、限域的なことであった。「近代医療・医薬」が堰を切ったように始められたのは1950年代からだと言われている。 日本の国民病とも言われた ...
続きを読む »高知=注文殺到で県人会ビックリ!=販売総数はなんと約600食=先陣切ってイベントに挑戦
「まさかこんなに事前注文がくるとは予想していませんでした。この災禍の中、協力していただいた方には本当に感謝しかありません」――高知県人会の片山アルナルド会長(二世、75歳)は顔をほころばせた。外出自粛令が発令されてから4カ月が経った今も、県人会の大半はイベント活動を自粛している。その中、高知県人会は先陣を切って7月25日「ドラ ...
続きを読む »日本移民と感染症との戦い=世界最大の日本人無医村で(17)=「世界一の無医村に行かないか?」
前節のバストス移住地での防疫対策を担った同仁会の細江静男医師は、1901年に岐阜県下呂町和佐で生まれ、慶応大学医学部で学んだエリートだった。細江医師の慶応大学同期には、のちに日本医師会会長になった武見太郎氏がいた。首相クラスの要人の主治医として知られる人物だ。 大学時代の恩師が、第8回で紹介した宮嶋幹之助(みきのすけ)教授だ ...
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