トランプ大統領の命令を受けた米軍が、2日にイランのソレイマニ司令官を暗殺したことで、世界中の緊張が高まっている。そんな中、ブラジル内では、「ボルソナロ、フィカ・カラード(何もいうな)」というツイッターのハッシュタグが大量に出回り、話題となった。かねてからトランプ大統領を敬愛することで知られるボルソナロ氏はこの1年間、数々の失言を繰り返し、世界的に有名になった。しかも、今回の件は戦争に発展する恐れもあるだけに、うかつな発言で大事になることを恐れている国民も多い。今後、暗殺問題がどう転ぶかは誰にもわからないが、ブラジルにとっても心配の種ができたことは確かか。
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日本でも年始は大学対抗の箱根駅伝で盛り上がるが、サンパウロ市では大晦日恒例のミニ・マラソン、「サンシルヴェストレ」で一つのドラマがあった。ゴール直前まで勝利を確信していたキンプリモ(ウガンダ)を、カンディ(ケニア)が後ろから全力疾走で抜き去り、逆転優勝したのだ。その最後の瞬間は、15キロ走った後とは思えない、まるで短距離走のようだった。世界のマラソン界をアフリカ勢が独占していることが納得できた。
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2日、サンパウロ大都市圏で強い雨が降り、各水系とも、1日で30~50ミリを記録した。予報だと、天気はこの先、1週間ほど不安定な状況が続き、連日、10~20ミリの降水予報が出ている。最高気温はいずれも高く、その蒸し暑さから夕立が降りやすくなるという。1月は1年で最も降水量が多い月のひとつだが、くれぐれも水害にだけは気をつけたいところ。