在サンパウロ日本国総領事館(野口泰総領事)、ブラジル日本文化福祉協会(石川レナト会長)、サンパウロ日伯援護協会(与儀上原昭雄会長)、ブラジル日本都道府県人会連合会(山田康夫会長)、ブラジル日本商工会議所(村田俊典会頭)、日伯文化連盟(アリアンサ、吉田エドアルド理事長)は、『新年祝賀会』を3日夜、サンパウロ市の文協ビル貴賓室で開催した。各日系団体代表者ら約150人が出席し、新年を盛大に祝した。
石川文協会長が祝辞として、「この会は新年を迎えるにあたり、改めて日系社会が団結する場だ」とし、「今後は利益だけを考えるのではなく、人と人との結び付きをより密接にしていかなければならない」と今後の展望を語った。東京オリンピック・パラリンピック競技大会にも触れ、「五輪で日本は世界的に注目を集める。ブラジル代表選手も大勢訪日し、ブラジル人が日本文化に関心を持つ機会も増える。日伯関係の発展にもつながるのでは」と期待をのぞかせた。
野口総領事も、「本年は五輪に加え、2月にサンパウロ州でパン・アメリカン日系スポーツ大会が開催される。また日本祭りや『移民の日』関連行事など、日伯両国で日本文化や日本の心に触れられる機会も多く、忙しく楽しい一年になると思う。五輪の成功と日系社会のさらなる発展を願う」と祝辞を締めくくった。
本紙の取材に応えた山田県連会長は「昨年は幾度も日伯首脳会談が行われ、日本も令和の時代を迎えた。日本で大きな天災はあったものの、日系社会にとってプラスになることの多い年だった」と振り返った。
県連の今年の抱負について、「一昨年に日本移民110周年を迎えた際、日本祭りで予想以上の来場者があったことから対応不足になった部分があったが、昨年は改善できた。今年はさらなるサービス向上を目指し、運営に携わる各県人会の方も、来場者も満足できる日本祭りにしたい。そして日伯関係の強化を促進したい」と述べた。
吉田エリザベッチさんのピアノ演奏に合わせ、文協女性合唱団と出席者一同による日伯両国歌斉唱から始まった。石川文協会長と野口総領事による祝辞の後、山田県連会長の先導で万歳三唱を行い、一同で『一月一日(いちげついちじつ)』を斉唱。余興にグループ「民」が民謡を披露した。その後は大ホールに会場を移し、晩さん会が開かれた。