8日付現地紙によると、2018年10月に開通したサンパウロ市~グアルーリョス空港間の特急電車「CPTM13号線」の2019年の利用者は、1日平均わずか350人に止まったという。同線は上り下り合計で1日10本の運営なので、1回につき平均35人しか乗らなかった計算になる。CPTMの車両は320の座席があり、2千人まで乗せることが可能なため、かなりのすき具合だ。こうなった最大の理由は、終点の空港最寄り駅が実際にはターミナルから離れており、ターミナルまで行く乗客は、荷物を持ったままバスで移動しなくてはならないため。巨額を投じて造ったはずだが、果たして今後、改善はあるか。
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昨日付本欄で報じた、サンパウロ市東部で体表面積の70%に火傷を負った路上生活者が死亡した事件で、7日、加害者の男性が逮捕された。容疑者は5日未明、モオッカ区のスーパーマーケットの傍で寝ていたカルロス・ロベルト・ヴィエイラ・ダ・シウヴァさんに近づき、小さな火種を起こした後、燃料を注ぎかけ、全身に火傷をさせた疑いが持たれている。警察は防犯カメラの映像で犯人を割り出し、逮捕した。引火した瞬間の炎は4メートルの高さに至ったという。
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連日、不安定な天候の続くサンパウロ大都市圏だが、7日の夜も強い雨が降った。この影響で、カンタレイラ水系の月間降水量は、8日午前9時の時点で早くも100ミリを超えている。11日までは毎日、20~30ミリの降雨が予想されている。最高気温も連日30度近いので、夕立が降りやすいということだ。水害に気をつけたいところ。
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