ブラジル南東部ミナス・ジェライス州の州都ベロ・オリゾンテ市で、男性ばかり8人が原因不明の奇病に罹り、1人が死亡。残りも重症と報じられている。
“ネオフロネウラル(nefroneural)”と名づけられたのは、年末の12月30日に最初の症例が報告されて以降、8人の患者の発生が確認されている奇病だ。他の症例を調べた結果、最も早く発病した患者が初期症状を覚えたのは12月19日だったという。
8人は皆、ベロ・オリゾンテ市在住か同市で年末年始を過ごした23~76歳の男性で、吐き気や嘔吐、腹痛を訴えた後は急速に症状が悪化。全員が短期間で腎不全に陥り、神経症状も起こしている。発症から入院までの期間は平均2・5日と進行が早い。
また、7日夜死亡した55歳の男性は、ウバー市在住者だったが、年末をベロ・オリゾンテ市ブリチス区に住む娘の家で過ごした。この男性の娘婿も同病の疑いで入院している。
奇病の原因はミナス州保健局、ベロ・オリゾンテ市保健局が調査しているが、7日にはブラジル保健省から派遣された専門家も調査に加わった。血液サンプルの分析は同州のエゼキエル・ジアス財団が担当しており、アルボウイルス、出血熱、全身性細菌及び真菌感染症、神経浸潤疾患、外因性中毒などの可能性も含めて、分析、調査を行っている。
また、市警も犯罪行為による可能性を疑い、捜査を進めている。(7~