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例年より多い12人が受講=日本語教師養成講座スタート

開講式での記念撮影

 ブラジル日本語センター(日下野良武理事長)の『第33期日本語教師養成講座』が8日からスタートした。サンパウロ、リオグランデ・ド・スル両州から集まった12人は、1年間の通信教育、1週間ずつ3回のスクーリング(座学)で初級レベルの日本語学習者に教えるための基本的理論、技術を学ぶ。
 定員10人のところに応募が15人あり、選考の結果12人となった。例年より多くの応募があり、受講者は職歴・年代が多様な男女で、非日系人も2人参加している。
 今回からカリキュラムが大きく変更された。科目の内容がより連携したものになり、教師と受講者のやり取りが増えるような形式になった。
 開講式では日下野理事長、JICAブラジル事務所の佐藤洋史所長、国際交流基金サンパウロ日本文化センターの洲崎勝所長が出席し、未来の日本語教育界を担う人材たちを激励した。
 挨拶をした日下野理事長は、「今日からどんどん質問をして先生を困らせてください。わからないことや相談したいことがあれば、こちらのセンターへどうぞ」と温かく受講者を励ました。
 同センターの鶴田広子教務主任は、「日本語教師はただ日本語を教えるだけでなく、人を育てることが仕事であると考えている。受講者が日本語を使ってどのような取り組みをしていくのかが楽しみ」と語った。
 受講者のファゾリン・アンドウ・ケイコ・レチシアさん(32、三世、サンパウロ州オザスコ市在住)は3年前から動画配信サイトで日本語を教える動画を配信している。「インターネットを通して教えることは国際的であり、扉が開くと感じる」。教室で対面式によって教えるのと並行して、インターネットの動画講座も続けたいと考えている。
 非日系人のプッポ・ナタシャさん(26、サンパウロ市在住)は、「この講座では学習の助けとなる様々な教材との出会いを期待している」と語った。
 日本語教師歴2年の照屋健二レナトさん(22、三世、サンパウロ市在住)は、「この講座でブラジルと日本語の懸け橋になるものを見つけていきたいと思う」と流暢な日本語で述べた。