最高裁のジアス・トフォリ長官は9日、自動車の第3者損害賠償保険(DPVAT)の徴収額を減らす命令を下した。同日付現地サイトが報じている。
トフォリ長官は12月31日、国家民間保険審議会(CNSP)が12月27日に承認した、1月1日からの徴収額減額をいったん差し止めた。
CNSPは、乗用車やタクシーに対しては、19年に課していた16・21レアルを5・21レアルに、84・58レアルを課していたバイクに対しては12・25レアルに引き下げると決めていた。
トフォリ長官が9日にこれを正式に認めたため、今年のDPVATは車で68%、バイクで86%の徴収額減となる。
ただ、9日にトフォリ長官が自分が出した暫定令を覆す決定を下す前に旧価格で支払を行った人もいるため、15日からは、インターネットで返金の申し込みを受け付けることも決まっている。
https://restituicao.dpvatsegurodotransito.com.brで返金手続きを行うと、差額分が車やバイクの所有者の銀行口座に振り込まれる。
DPVATはこれまで高額の支払で知られていたが、「それに伴う不正が起こっている」としてボルソナロ大統領が昨年11月にDPVATの廃止案を採択していた。