連邦政府は13日、2020年の法定最低賃金(最低給与)をインフレ率に対応させて調整する意向を表明した。14日付現地紙、サイトなどが報じている。
13日にゲデス経済相が示したもので、ボルソナロ大統領も14日朝、「最低給与をインフレ率に対応してあげる」と発言した。
ボルソナロ大統領は12月31日に、最低給与を998レアルから1039レアルに上げるという暫定令に署名した。この内容だと、4・1%の調整となる。
だが、先週発表された昨年の全国消費者物価指数(INPC)は4・48%で、広範囲消費者物価指数(IPCA)も4・31%だったから、4・1%の調整ではインフレに届かず、実質的な賃金目減りとなる。
正式な最低賃金は、14日午後に開かれる大統領とパウロ・ゲデス経済相による会合で決まることになるが、11、12月のインフレ要因となった牛肉をはじめとする食肉類の値上げが最終的な判断を狂わせたという。
「最低給料が1レアル違うと予算が3億レアル違ってくるが、4レアルや5レアルのわずかな差でも、最低給料をあげないわけにはいかない」と大統領は語っている。