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東西南北

 14日、サンパウロ市南部グラジャウーで、1千羽ほどの雄鶏が闘鶏用に飼育され、トレーニングや実際に戦わされていたのを警察が発見した。この件では、この土地の所有者と飼育していた人物2人の計3人が、警察への出頭を命じられている。雄鶏の中には傷を負ったものも少なくなく、成長したら闘鶏をさせられることになる雛たちもかなりいたという。この場所は昨年の8月頃から警察に怪しまれていたという。昨年12月にはサンパウロ大都市圏マイリポランで闘犬をさせられていた犬たちが40匹ほど救出されて話題を呼んだが、それに続く動物虐待疑惑だ。しかも、1千羽とはただごとではない。

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 14日午前7時頃、サンパウロ市西部の地下鉄3号線バラ・フンダ駅からの連絡通路付近で、CPTMの警備員の男性が、49歳の男性にナイフで刺される事件が起きた。警備員は病院に運ばれて手術を受け、命に別状はなかったが、入院を余儀なくされている。加害者は警察に出頭して事情聴取に応じたが、「午前5時に職場を出て、ものすごく酒に酔っていた」上、無賃で改札を乗り越えようとして警備員に止められて喧嘩になったという。加害者は殺人未遂で起訴される予定だ。

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 サンパウロ市地下鉄は、モノレール線17号線の工事担当の企業としてコンストラム社と契約を結んだ。同社はコンゴーニャス空港駅からモルンビ駅まで続く線路と、その間の駅などの完成を任せられ、4億9480万レアルで契約した。同線は現時点で86%ほど完成した状態だというが、2011年にはじまった工事がいまだに終わっていない。