サンパウロ市市制記念日の1月25日、同市イピランガのパウリスタ博物館で、ストリートアートに関する講演会やワークショップなどが開催される。
1895年9月7日開業のパウリスタ博物館はイピランガ博物館としても知られ、イピランガ公園内には、ブラジル独立を宣言したドン・ペドロ一世の像などもある。1963年からはサンパウロ総合大学(USP)の管理下に置かれている。
しかし、建造物の傷みがひどくなり、改修工事を行う必要が生じ、2013年に閉鎖された。
実際の改修工事は2019年10月に始まり、現在も工事が行われているが、今回は、改修工事開始後初めて、かつ、市制記念行事としては初のイベント開催となった。
博物館はまだ工事中のため、本来は立ち入り禁止だが、同日だけは、35人のアーティストが、同博物館の外面を保護するために張られた219メートルに及ぶ板囲いを使ったグラフィックアートの実演を見るだけでなく、館内の講堂に入る事が出来る。講堂では、学芸員のバイショ・リベイロ氏がストリートアートの講演会を行う予定だ。
この日は、DJやサンパウロ州のロックバンドの演奏を堪能したり、グラフィックアートのワークショップ(子供と大人向け)に参加したり出来る。お腹がすけば、食の広場に広がる屋台での食事も楽しめる。
同博物館改修プロジェクトは、5千平方メートルを超える空間を使った展示や文化活動などを見据えたもので、近代化の一環として、新たな講堂やギフトショップもあるカフェ、見晴台なども設えられる。
また、新たな建造物を建てるため、既に枯れていたもの34本を含む原生木76本が取り除かれたが、今後は220本の苗木が植えられる。
全ての工事が完成して再公開されるのは、ブラジル独立200年記念となる2022年9月の予定だ。改修工費には1億6千万レアルが投じられる事になっている。
25日のイベントは午前10時から始まり、35人のグラフィックアーティストによる実演は午前10時から午後7時まで続く。
リベイロ氏による講演会「21世紀の市街地芸術」は、午前10時から約1時間の予定。会場はナザレ大通り268番の講堂で、定員50人。希望者はhttps://forms.gle/B5tsoGHxVx7cV37S9での登録が必要だ。
講堂ではその後も、ギリェルメ・マツモト氏によるグラフィッチのワークショップが行われる。大人向けは午前11時半から、8~14歳の子供向けは午後3時からで、どちらも定員20人なので、希望者はhttps://forms.gle/B7NbvNsgqcuTBMhM7(大人向け)とhttps://forms.gle/5TthwERngEnCfMJz5(子供向け)で登録を。
音楽のプログラムは、午前10時~午後2時がジュリオ・トレス氏によるDJ、午後2時からはRockaholics、Hollywood Again、Maybe Mad、Ápice Rockの四つのバンドによるマッド・ライダーズ・フェスティヴァルが予定されている。(15日付G1サイトより)